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ほぼPHP日記

最近やたらとよく見かける「自由なソフトウェア」について

最近とある御方のブログを読んで、「自由なソフトウェア」なるものに興味を持ったのでメモ。

自由なソフトウェアとは

自由なソフトウェアの定義などは以下のページが詳しい(というか本家)。
自由ソフトウェアとは? - GNUプロジェクト - フリーソフトウェアファウンデーション (FSF)

少し引用。

「自由ソフトウェア」は、利用者の自由とコミュニティを尊重するソフトウェアを意味します。おおよそで言うと、利用者は、ソフトウェアを実行、コピー、配布、研究、変更、そして改良する自由を有します。

http://www.gnu.org/philosophy/free-sw.ja.html

自由なソフトウェアという呼び方

「自由なソフトウェア」という呼び名は少々まどろっこしいと思うかもしれない。
だが「フリーソフトウェア(free software)」という表現を使ってはいけない。
フリーソフトウェア=無料で使えるソフトウェアという誤解が広まっており、明確に自由なソフトウェアを指さなくなったからである。
free softwareのfreeには無料という意味が含まれるため、この誤解が生まれたようだ。

日本語では「自由なソフトウェア」と呼ぼう。
フリーソフトは“自由なソフト”と呼ぼう--リチャード・ストールマン氏 - ニュース - nikkei BPnet

関係ないけどハッカーがクラッカーと同じ意味で使われてるために「正義のハッカー」と書くのと状況が似てますね。

自由なソフトウェア≠オープンソース

オープンソースが意味するのは、ソースコードを見ることができるということである。
だが、ソースコードが公開されているからといって、それが自由なソフトウェアとは限らない。

例えば、擬似フリーなソフトウェアは自由なソフトウェアとは呼べない。

疑似フリーソフトウェアとは、フリーではないが、非営利目的であれば 個人の利用や複製、頒布、改変(改変されたバージョンの頒布を含む)を 許可しているソフトウェアのことです。

http://www.gnu.org/philosophy/categories.html#semi-freeSoftware

非営利のような条件の付くソフトウェアは自由とは言えないのである。

自由なソフトウェアで利益を得ること

自由なソフトウェアによって利益を得ることは禁じられていない。
むしろ、推奨されている。

多くの人々は、GNUプロジェクトの精神とはソフトウェアの複製物を配布するにあたりお金を課してはならないということだ、とか、もし取るにしても配布コストをまかなうに足るだけの、できるだけ小額の手数料しか取ってはいけないということだ、と信じています。これは誤解です。

実際のところわたしたちは、自由ソフトウェアを再配布する人々に、お金を望むだけ、あるいはできるだけ課すことを推奨しています。これを知ってびっくりした方は、続けて、お読み下さい。

http://www.gnu.org/philosophy/selling.ja.html

自由なソフトウェアで利益を得る方法は、いくつか提案されている。
僕自身とても興味があることなので、別記事にまとめようと思っている。

「ソフトウェアを売る」という表現は、誤解を招く可能性があるので注意が必要だ。

人々が「ソフトウェアを売る」ということを考えるとき、大抵は多くの会社がやっていることと同じようなことを思い浮かべます。
すなわち、ソフトウェアを自由ではなく、プロプライエタリにするということです。

http://www.gnu.org/philosophy/free-sw.ja.html

ソフトウェアのコピーを、手数料を取って頒布するのは適切である。
だが、ソフトウェアを売るという表現をすると、プロプライエタリ(独占的な)ものを想像してしまう。

自由なソフトウェアという観点から見たJava

以下の記事を読んでね(はーと
本の虫: Javaの権利にまつわるまとめがすごい